仁和寺(にんなじ)の由緒

 仁和寺は、仁和2年(886)に光孝天皇により発願され、その2年後の仁和4年(888)に宇多天皇により完成された勅願寺で、皇子・皇孫が続けて門跡を務め上げたことから由緒と品格ある門跡寺院の筆頭とされて「御室御所」と呼ばれています。
 仁和寺も他の京都の寺院の例にもれず、応仁の乱(1467~1477)で焼損をうけました。
 すべての堂宇を失ってからおよそ170年後の寛永18~正保元年(1641~1644)に再興され、この時に御所から移築された紫宸殿が国宝の仁和寺金堂です。
 仁王門から中門を抜け、まっすぐに進むと正面に端正な佇まいの金堂が建っています。蔀戸が美しく貼られている桃山時代の宮殿建築を左右に紅い紅葉が彩りを添えています。
 今に見られる仁王門・中門・五重塔(ともに重要文化財)などは1640年代の再建時の建物だそうです。 仁和寺は1994年(平成6年)12月にユネスコの世界文化遺産に登録された京都が誇る貴重な文化財の一つです。
 大正13年(1924)に国の名勝に指定され、京都の春を締めくくる遅咲きの御室桜(おむろざくら)は樹高が2~3mと低く、根元から放射状に分かれた何本もの枝に白い単弁の花を咲かせ高い香りを漂わせます。
 御室仁和寺は秋も美しく、広い境内に建つ国宝や重要文化財の伽藍を紅い紅葉が優美に飾り、雅な光景を堪能できます。
  別ページの仁和寺の桜仁和寺の紅葉写真もご覧ください。

仁和寺の拝観 境内自由
仁和寺の御殿拝観料 500円
仁和寺の拝観時間 朝9時~夕4時半
御室桜が咲いている時期の境内拝観 500円
仁和寺の宗派 真言宗御室派総本山
仁和寺の所在地 京都市右京区御室大内33
仁和寺への公共交通機関
京都駅前よりJRバスに乗り「御室仁和寺」下車すぐ
京都駅前より市バス26系統「御室仁和寺」下車