桜の毘沙門堂(京都市山科区)

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桜の 毘沙門堂(びしゃもんどう)

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由 緒

毘沙門堂(びしゃもんどう)

 宸殿の前の「毘沙門しだれ」は枝を直径30メートルにも拡げ、白い花を見せる見事な枝垂桜です。寛文5年(1655)にこの地に寺が再興されて以来約350年もの長い間の春毎に咲き続ける「毘沙門しだれ」は「左近の桜」としても有名で、今は5代目で樹高は10メートルもあると桜の傍に掲げてある駒札説明板に書かれています。この桜は「山科区民の誇りの木」にも指定されています。毘沙門堂には本堂の脇で咲くソメイヨシノ、一切経蔵の前で濃い紅紫色の花を付ける枝垂桜や勅使門の前で咲く桜など50本以上の桜が植えられているそうで、4月初めの毘沙門堂の境内は華やかな桜に飾られ、多くの花見客で賑わいます。
 毘沙門堂は後西天皇(在位1655〜1663)の皇子公弁法親王が入寺されて以来、天台宗五箇室門跡として格調高い歴史を誇る古刹で、京都七福神めぐりや春の桜、秋の紅葉見物など人々に親しまれているお寺です。京都の七福神めぐりの一つに数えられるご本尊の毘沙門天は天台宗の祖伝教大師(最澄)の自作と伝えられています。
 毘沙門堂の創建は古く飛鳥時代に遡り、文武天皇(在位697〜707)の勅願により、大宝3年(703)に行基により開創されました。その後幾多の変遷を経て現在の寺観になりましたが、桃山風の彫刻が施された本堂や、宸殿に描かれている狩野益信(かのうますのぶ、狩野探幽の子)の筆による障壁画がよく知られています。この宸殿は後西天皇の旧殿を移築したものだそうです。
 別サイトに新しく作った毘沙門堂の桜のページもご覧ください。

毘沙門堂所在地 京都市山科区安朱稲荷山町18
毘沙門堂の宗派
天台宗
拝観 境内自由  宸殿・庭拝観 500円
拝観時間
 
朝8時半より夕5時(冬12月〜2月は夕4時半まで)
毘沙門堂への公共交通機関
 JR琵琶湖線(東海道本線)「山科」下車
(案内板に従い徒歩約20分)
 市営地下鉄東西線「山科」、徒歩約20分
 京阪電車京津線「京阪山科」下車、徒歩約20分

京都の観光ガイド桜毘沙門堂上

京都の寺院下毘沙門堂