由 緒

園城寺(おんじょうじ)

 本朝四箇大寺の一つに数えられる古い寺院で、歴史の渦中で法難をいくつも乗り越え、天台寺門宗の総本山を守り続けてきました。

 多くの国宝や重要文化財を保持し、桜や紅葉に彩られる湖国の大寺院です。

 国宝に指定されている金堂は園城寺(三井寺)の中心をなす大きな建物で、春四月の上旬には金堂の前の広場に通ずる参道の両側には満開の桜が並びます。

 現在の金堂は慶長(けいちょう)4年(1599)に豊臣秀吉の夫人北政所(きたのまんどころ)によって建てられたものです。

 近江八景の一つに数えられる「三井の晩鐘」の鐘楼は金堂の近くにあります。

 寺域の南東部の大津の町並みと琵琶湖を望む高台に、重要文化財の如意輪観世音菩薩を祀る西国観音巡礼第十四番札所の観音堂があり、大勢の参詣者で賑わいます。

 湖都大津は京都、奈良に次いで国宝や重要文化財が多い古都でもあります。

 別ページの三井寺の桜の写真、桜の三井寺園城寺もご覧ください。