毘沙門堂(京都市山科区)

桜と紅葉の毘沙門堂

index

毘沙門堂(びしゃもんどう)
 山科駅から北の山に向かって10分ほど歩くと堤防に桜紅葉が続く山科疏水の橋を渡ります。さらに10分近く北に向かうと全山の紅葉が燃える荘厳優美なお寺があります。毘沙門堂のご本尊は、延暦寺根本中堂の本尊を刻んだ時の余材で彫られたという毘沙門天で、京都七福神の一つに数えられています。毘沙門天は寅の日が縁日とされており、新年最初の寅の日の初寅会には多くの参拝者が訪れます。
  毘沙門堂の創建は古く大宝3年(703)に今の相国寺の近くに建立されたとされています。その後の幾度もの戦乱に遭遇し退廃しましたが、江戸時代の初めに今の地に再興されました。毘沙門さんや桜、紅葉で庶民に親しまれるお寺ですが、天台宗五箇室門跡の一つという高い寺格を誇る寺院でもあります。寺域の西側に建つ宸殿は後西天皇の旧殿を移築したもので、狩野主信が天井に描いた龍の絵は見る位置によって見え方が変わるそうで。
 宸殿には狩野探幽の養子、狩野益信による障壁画が美しく彩られています。「晩翠園」庭園も有料で拝観でき、宸殿前に150年以上もの長い間咲き続けている桜「毘沙門しだれ」など、山裾に寺域を広げる門跡寺院は四季それぞれに美しい古刹です。 11月には「もみじまつり」が催されます。

 春の毘沙門堂のきれいな桜は毘沙門堂をクリックするとご覧になれます。秋の毘沙門堂は紅葉がきれいです。

毘沙門堂の宗派 天台宗
毘沙門堂の拝観 境内自由
毘沙門堂宸殿・庭の拝観料 500円
毘沙門堂の拝観時間 朝8時半より夕5時(冬12月~2月は夕4時半まで)
毘沙門堂への公共交通機関
JR琵琶湖線(東海道本線)「山科」下車、北へ徒歩約20分
市営地下鉄「山科」、京阪電車京津線「京阪山科」下車、北へ徒歩約20分