紅葉の常寂光寺

 

紅葉の常寂光寺

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 小倉山の中腹に境内を持ち、嵯峨野屈指の紅葉の名所として知られる日蓮宗の寺院です。百人一首を編んだ藤原定家(ふじわらのさだいえ)の山荘・時雨亭があった地で、境内の藤原定家と藤原家隆の木像が安置されている歌僊祠の近くに「時雨亭跡」の石碑が建っています。藤原定家は応保2年(1162)に公家の家系に生まれ仁治2年(1241)に没した鎌倉時代初期の歌人です。
 常寂光寺は慶長元年(1596)に本圀寺(ほんこくじ)の究竟院日メiくきょういんにっしん)が、ここを隠棲の地として開創したのが始まりです。茅葺きの仁王門から続く急な石段の両側には紅い紅葉が降り注ぎます。この仁王門は本圀寺から移したもので、両袖の仁王は若狭小浜の長源寺にあったものです。
 常寂光寺の寺名は小倉山の中腹の寺域が幽雅閑寂で、天台四土にいう常寂光土の観があるところからつけられたといわれています。本堂は伏見城の一部を利用して建てられたもので、十界大曼茶羅が本尊として祀られています。寺域の頂上近くに建つ重要文化財の多宝塔は元和6年(1620)に建てられ、禅宗様と和様を取り入れたもので、檜皮葺の屋根の上に長い相輪が背伸びをしています。多宝塔の近くからは紅葉に彩られた嵯峨野の遠景が広がります。
 別サイトの常寂光寺の紅葉の写真もご覧ください。

常寂光寺の宗派 日蓮宗  拝観時間 朝9時より夕4時半まで  拝観料 400円
常寂光寺への公共交通機関 京都バス「嵯峨小学校前」下車、徒歩約10分
 JR「嵯峨嵐山」駅下車、徒歩約15〜20分(嵯峨嵐山駅は快速も停車)

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