大黒堂(だいこくどう)

 東塔の総合案内所の向かいに建つ大黒堂はかっては政所、食堂ともいわれていました。

 ご本尊に大黒天、毘沙門天、辨財天の三つの顔を持つ三面大黒天がお祀りされています。
 この大黒様は別名を出世大黒天ともいわれ、商売繁盛、五穀豊穣などのご利益でお詣りの人が絶えません。

 春は桜、秋は紅葉が大黒堂を美しく飾ります。

 別サイトの比叡山延暦寺の紅葉もご覧ください。きれいな写真集です。

出世大黒天堂

 伝教大師が、根本中堂を建てられる折、守護神として大黒天を祀り、一山の平安と一般庶民の財福を祈ったのが始まりで、豊臣秀吉も海運と福徳を祈願した故事もあり、一名出世大黒天として、人々に深く信仰されています。
上は大黒堂に掲示されている駒札(中右の写真)の文をそのまま再録しています。

三面大黒天について

正しくは三面六臂大黒天(さんめんろっぴだいこくてん)と言い、日本で最初の三面をもった尊天です。
米俵の上に立ち、食生活を守る「大黒天(だいこくてん)」を中心に、
右には勇気と力を与える「毘沙門天(びしゃもんてん)」、
左には美と才能を与える「弁財天(べんざいてん)」、
六本のお手には衆生の福徳を叶え苦難を除く様々な道具を持っております。
まず、正面の大黒天の左手には願いを叶える如意宝珠を持ち、右手には煩悩を断ち切る智慧の利剣を持つ。
次に右面の弁財天の左手には福を集める鎌を持ち、右手には世福を収納し、人々の願いに応じて福を与える宝鍵を持つ。
次に左面の毘沙門天の左手には七財を自在に施す如意棒を持ち、右手には魔を降す鎗(槍)を持つ。
すなわち、福徳開運の善神であり、商売繁盛の守り神として現在では宗派の別なく祀られている。
上は大黒天堂に貼られている説明書(下の写真)の文を再録しています。

 
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