比叡山延暦寺西塔瑠璃堂(滋賀県大津市)

瑠璃堂(るりどう)

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瑠璃堂(るりどう)
 西塔北谷にある瑠璃堂へは西塔の釈迦堂の左奥の石段を左に登り、10分余の山道を歩きます。途中には相輪とうへの別れ道や比叡山ドライブウエイの横断がありますが、車道の横断には標識が無いので充分に注意が必要です。

 元亀2年(1571)9月2日の織田信長による焼討ちの兵火を免れた現存唯一の建物といわれる貴重な建物で、室町時代末期の建立と推定され、国の重要文化財に指定されています。比叡山延暦寺の堂宇としては珍しく唐様が施された入母屋造り檜皮葺の建物で、三間四方の正方形の大きさです。薬師瑠璃光如来が本尊としてお祀りされています。

 西塔北谷にあった古仙の霊崛に最澄が自作の薬師如来を安置したのが始まりと伝えられています。

  元慶(がんきょう、877~885)年代の頃、本尊が光を放ち京の都を照らしたので、時の天皇、陽成天皇(ようぜいてんのう)が不思議に思い、その光を尋ねたところ、ここに辿り着いたので、この寺が放光院の号を賜ったという逸話が残っています。

 新しく比叡山延暦寺の紅葉のページを作りました。ご覧ください。

瑠璃堂への歩き方
 延暦寺西塔の釈迦堂の左の山道を進みます。途中で比叡山ドライブウエイを横断しますが、横断歩道の標識がないので充分に注意して歩いてください。
自動車を利用の場合
 比叡山ドライブウエイから瑠璃堂への別れ道の傍に駐車場がありますので、そこに車を置いて、ドライブウェイの西に平行する道を北へ向かって歩いてください。