由 緒

にない堂の常行堂と法華堂

 向かって右側の法華堂と左側の常行堂が渡り廊下で結ばれていて、この渡り廊下を「にない棒」に見立て武蔵坊弁慶が肩で担ぎ上げたという逸話から「にない堂」と呼ばれています。

 向かって右側の法華堂は普賢菩薩を本尊としてお祀りし、左側の常行堂は本尊に阿弥陀如来をお祀りしています。

延暦寺常行堂 一棟
じょうこうどう

 重要文化財 建造物
        (大津市坂本本町)
 常行堂は、桁行(けたゆき)五間、一重、宝形(ほうきょう)造、栩葺(とちぶき)の建物で、正面に一間の向拝(こうはい)をつけています。隣の法華堂とは桁行四間、梁間一間、唐破風(からはふ)造の廊下でつながれ、二つの同形式の堂と廊下の姿から「にない棒」と呼ばれています。
 阿弥陀如来を本尊とする常行堂は、常行三昧を修する堂で、外観は蔀戸(しとみど)と板唐戸(いたからど)を用いた和様のすぐれた建築で、文禄四年(一五九五)に建てられたものです。内部も柱を立てるところには、すべて柱を立てるという珍しい形をとっています。
 昭和三〇年(一九五五)六月に法華堂と共に国の重要文化財に指定されました。
              大津市教育委員会
 平成五年(一九九三)一〇月一日
上の文は常行堂の前に掲示されている大津市教育委員会の説明板(下の写真)の文を再録しています。

延暦寺法華堂 一棟
ほっけどう

 重要文化財 建造物
        (大津市坂本本町)
 法華堂は、桁行(けたゆき)五間、一重、宝形(ほうきょう)造、栩葺(とちぶき)の建物で、正面に一間の向拝(こうはい)をつけています。隣の常行堂も同形式で、桁行四間、梁間一間、唐破風(からはふ)造の廊下で結ばれていることから、廊下を「にない棒」に見立てて、両堂を「にない堂」と呼んでいます。
 普賢菩薩(ふげんぼさつ)を本尊とする法華堂は、法華三昧(ほっけざんまい)を修する堂で、外観は蔀戸(しとみど)と板唐戸(いたからど)を用いた和様のすぐれた建築で、文禄四年(一五九五)に建てられたものです。内部も、常行堂と同様で、柱が立つところには、すべて柱を立てるという珍しい形をとっています。
 昭和三十年(一九五五)六月に常行堂と共に国の重要文化財に指定されました。
              大津市教育委員会
 平成五年(一九九三)一〇月一日
上の文は法華堂の前に掲示されている大津市教育委員会の説明板(下の写真)の文を再録しています。

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