京都祇園祭の長刀鉾2014年

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2014年 京都祇園祭 長刀鉾

 

長刀鉾(なぎなたほこ)

 現在では生稚児が乗る鉾は長刀鉾だけです。7月17日の朝9時に四条烏丸を東に向かって出発します。くじ取らずで巡行の先頭を行きます。
 稚児は出発してまもなく辿り着く四条麩屋町で斎竹(いみだけ)に張られた「しめ縄(注連縄)」を太刀で断ち切ります。この儀式は「注連縄縄切り(しめなわきり)」と言われ、これより鉾が神域に入ることを表しています。稚児は巡行中に両手に撥(ばち)を持ち、稚児舞を披露します。稚児の両側には金の団扇をかかげる禿(かむろ)が共演します。
 長刀鉾の屋根の上には長い鉾が立ち、その先の鉾頭には天に向かって長刀の刃が光っています。かっては三条小鍛冶宗近が作ったと伝わる名刃が使われていましたが、現在はそれを忠実に再現した模造品を立てて巡行しています。
 このページの長刀鉾の写真は、稚児が強力に担がれて鉾を降りた後で、御池通から新町通への90度の方向転換を行う「辻まわし」です。鉾の車輪は前後に回るだけで方向を変えるための舵取りは一切できません。約12トンもある鉾の下に細く割った竹を敷いて水をかけて滑りやすくし、鉾を横から押したり引っ張ったりして向きを変えるのが辻まわしです。巡行中に鉾の前に二人が立っていた音頭取りが辻まわしの時は4人となり、音頭取り、囃子方、曳き手がタイミングよく一気に豪快な「辻まわし」を見せてくれます。四条河原町、河原町御池、新町御池でこの迫力溢れる「辻まわし」が見られます。

 長刀鉾のくわしい解説と写真は別サイトの長刀鉾のページをご覧ください。

祇園祭長刀鉾1

祇園祭長刀鉾2