保昌山は京都祇園祭の前祭の山です。

保昌山の由緒

▼下は保昌山の山鉾町に掲示されていた京都市の古い駒札説明板（下の写真）の文を書き写しています。

保昌山（ほうしょうやま）

　丹後守平井保昌（たんごのかみひらいやすまさ）と和泉式部（いずみしきぶ）の物語に取材し、保昌が式部のために紫宸殿（ししんでん）の紅梅を手折ってくる姿をあらわしている。御神体（人形）は緋縅（ひおどし）の鎧（よろい）に太刀をはき、梨地蒔絵（なしじまきえ）の台に紅梅を一杯にもってこれをささげている。頭は明応九年（一五〇〇）、胴は文政元年（一八一八）町内に住んでいた彫刻師勇祐の作であるという。前掛の緋羅紗地（ひらしゃじ）に蘇武牧羊図（そぶぼくようづ）、胴掛の張騫巨霊人（ちょうけんきょれいじん）に鳳凰虎を配した刺繍は丸山応挙（一七三三～九五）の下絵である。下絵は別に屏風に仕立て保存している。見送は福禄寿、弁才天に唐子を配した綴錦で寛政十年（一七九八）の作、水引は雲龍波涛文に鳳凰鶴虎を配し、特に孔雀の羽根を縫込んだ刺繍の逸品である。山の故事にちなみ宵山（よいやま）には「縁結（えんむす）び」御守りが授与される。　京都市
　上は保昌山の山鉾町に掲示されていた京都市の古い駒札（下の写真）の文を書き写しています。